注文から届くまでの流れは?オリジナルTシャツ制作のスケジュール感

オリジナルTシャツ


オリジナルTシャツを制作しようと思い立ったとき、多くの人が最初に直面する不安は「いつ届くのか?」というスケジュール感です。学園祭、社内イベント、スポーツ大会、あるいは大切な友人へのプレゼントなど、オリジナルTシャツが必要とされる場面の多くは「期限」が決まっています。
「せっかく作ったのにイベントに間に合わなかった」という悲劇を避けるためには、単に納期を見るだけでなく、注文から手元に届くまでのプロセスを正しく理解し、逆算して動く必要があります。
本記事では、一般的な制作スケジュールである「2週間」をベースに、急ぎの場合の「1週間」、そして極限まで短縮した「最短2〜3営業日」のケースまで、それぞれの流れと成功のポイントを徹底的に深掘りして解説します。

オリジナルTシャツ制作における3つのステップ

制作の流れは、大きく分けて以下の3つのステップに分かれます。この区分けを理解しておくだけで、どこに時間がかかるのか、どこを短縮できるのかが見えてきそうです。

STEP1:準備・企画

ここは「理想を形にする」上で、最もクリエイティブで、かつ時間が溶けやすい段階です。

ボディ(商品)選び:

単に「Tシャツ」と言っても、その種類は膨大です。綿100%の厚手(ヘビーウェイト)は高級感がありますし、部活やスポーツ用ならポリエステルのドライ素材が適しています。使用したいシーンにどんな商品が適しているか、想像しながら選択することが重要です。

デザイン案の作成:

手書きのラフを送ってプロに整えてもらうのか、自分でIllustratorや専用ツールを使ってデータを作るのかを決めます。最近ではスマホ用の様々なアプリが流通しているので、デザイン作りも比較的容易になっていますが、せっかくのオリジナルTシャツ作りですから、妥協せずデザインを考案したいですね。

STEP2:発注・確定

事務的な手続きが中心ですが、実は**「最もトラブルが起きやすく、納期がズレやすい」**のがこのステップです。

見積もりと在庫確保:

枚数やサイズ、プリント方法を伝えて見積もりを取ります。
作りたいオリジナルTシャツにはどれぐらいの費用がかかるのか、具体的に見積りが出たら、予算内の場合は問題ないですが、予算を超えていたら、内容をもう一度精査しなければなりません。妥協をするというわけではないですが、予算と作りたいデザインのバランスをとって、見積り内容を固めて行く必要があります。
また、ここでもう一つ重要なのが「在庫」です。人気カラーの特定のサイズは欠品している場合もあるので、代替品の検討に時間を取られることがあります。

データチェック:

業者の担当者が「見積り内容とデータに相違はないか」「線の太さや再現性など、プリント時に不足は生じないか」を確認します。背景が透けていない、解像度が足りない、文字が細かすぎて潰れるなど、技術的なエラーが見つかると、修正のやり取りが発生します。できるだけイメージに近い仕上がりを実現するためには、モニターで見ている状態と、実際にプリントを行った状態とでは、多少再現性に違いがあることを、あらかじめ承知しておいてもらうことが重要です。

入金のタイミング:

多くの業者は「入金確認後の作業開始」となります。発注を完了した日ではなく、お金を払った日がスタート地点になることを忘れてはいけません。制作の話し合いが完結する前に、入金できる見込みを立てておくと、より制作がスムーズに進みます。

STEP3:生産・配送

注文が確定し、工場で実作業が行われる段階です。これらはお客様の方で何か行う工程ではないため、いわゆる”待ち”の状態です。

プリント工程:

指定されたプリント方法でオリジナルTシャツを制作していきます。

検品・仕上げ:

インクの飛び、生地の傷、プリントのズレがないか1枚ずつチェックし、不備がないことを確認していきます。個包装をご希望されている場合は、検品作業と並行して、商品を畳んで袋詰めしていきます。検品が完了したら箱詰めします。

配送:

完成した商品を配達業者から発送します。お住まいの地域によって商品のお届けまでに1〜3日程度の幅があります。基本的には納期に間に合うよう前もって発送しますが、入金が完了できていないと商品は発送できませんので注意してください。

インファクトリーでは、STEP3の生産・配送の工程は、短ければ2〜3営業日、通常で7営業日程度で手配できることが多いです。
ですが、作業時間はプリント内容や枚数によって変動するため、できるだけ余裕を持ってSTEP3まで進めていただくことを推奨しています。
一方で、時間のかかりやすい工程は、STEP1とSTEP2です。

STEP1については、業者に依頼する前の工程になるため、そこで時間を費やしてしまうと、STEP2に至る頃には短納期になってしまっていた…という失敗はよくあることです。STEP2の工程でいかにスムーズに希望通りの商品を提案できるかは業者の腕の見せ所ですが、できる限りSTEP3に時間をかけたいのも本音の一つ…。より希望に適したオリジナルTシャツを製作するためには、いかに動き出しを早くするかがポイントです。ご利用は計画的に、早め早めの計画を是非ともお心がけください。

【標準モデル】余裕を持った「2週間(14日間)」のスケジュール

初めてオリジナルTシャツを作る方や、30枚以上の団体注文をする場合に最も推奨されるスケジュールです。万が一のトラブル(データの再入稿や在庫切れ)が起きても、この期間があればリカバリー可能です。

スケジュール内訳の詳細

スケジュールの前段階:デザインのブラッシュアップと関係者の合意

チームで作る場合、この「意見の擦り合わせ」に意外と時間がかかります。どのようなデザインで作成したいか意見を合致させた上で、全員の商品サイズと枚数を確定させます。このスケジュールは、製作期間の2週間に含まないことが理想です。ここまでの工程を既に完了させた上で、2週間の余裕を持って業者に依頼をかけましょう。

1〜2日目:見積もり依頼から正式発注へ

見積もりを確認し、予算内に収まるか判断します。OKなら使用したいデータの入稿を速やかにお願いします。万一希望する予算内に収まらない場合は、内容を見直す必要が生じます。商品のグレードを落とす・プリントの色数や箇所数を絞るなど、予算との兼ね合いで、コストの削れる部分を検討しましょう。どうしたら予算内に抑えられるか、業者の担当者に相談することが得策です。

3日目:製作内容の最終確認と入金

業者から仕上がりのイメージ画像を受け取り、希望通りなら発注確定に進みましょう。最終的な見積もり・製作内容の確認も同時進行で行うため、内容に間違いないないか、厳重に確認して発注を依頼しましょう。発注が完了したら、速やかに入金を済ませます。

4〜12日目:工場の生産ラインへ

7営業日程度の猶予があれば、工場側も最適なタイミングで印刷ラインを組めるため、仕上がりが安定します。プリントはインクで刷ることが多いため、インクの定着期間が長いほどプリントが安定します。2週間とは言わずさらに長い保管期限を設けられると、一層クオリティの高いオリジナルTシャツを製作できます。

13〜14日目:手元に到着

イベントの数日前に届くのが理想です。届いたらすぐに中身を確認し、枚数や汚れがないかチェックしましょう。

【特急モデル】効率重視の「1週間(7日間)」のスケジュール

「来週のイベントで必要になった!」という場合の緊急スケジュールです。この場合、業者の「お急ぎ便」を利用することになります。

スケジュール内訳の詳細

「完全データ」の用意:

業者が一切手を加える必要のないデータ(アウトライン済みのAIデータや、透過済みの300dpi以上のPNGデータ)を用意してください。「ここをもう少し右に」といったやり取りを1往復するだけで、その分のやり取りに時間を要します。できる限り少ないやり取りで発注まで進行することが理想的です。

在庫があるものから選ぶ:

使用したい商品・カラーを速やかに選択して、在庫の有無を確認しましょう。在庫のない商品については納期内では用意できないため、サイズやカラー・商品自体の変更を検討してください。

電話を活用:

数量の変更や発注確定の連絡などは履歴に残す必要があるため書面でのやり取りが必須になりますが、今すぐに回答を得たい質問などは、電話で連絡することが得策です。また、メールでの連絡の後すぐに「今注文した○○です。急ぎなので確認お願いします」とプッシュすることで、優先度を上げてもらえる場合があります。

【超特急モデル】限界突破の「2〜3営業日」

「どうしても明日・明後日にほしい」という状況で、一部の業者が提供している超特急プランです。

厳しい制約と注意点

選択できる商品の限定:

今日頼んで今日発送して欲しいなど、本当に最短での発注の場合は、商品を選べる余地がないため、社内に在庫のある商品(綿の白もしくは黒Tシャツ)などに限られます。使用したい商品・カラーやサイズが決まっている場合は、当日出荷では物理的に対応できないため、最低でも発送まで2日の猶予が必要です。

発注時間のデッドライン:

特に当日発送の場合は、「午前10時までの注文・入稿完了で当日出荷」といった非常に厳しいルールがあります。1分でも遅れると翌日の扱いになるという心構えをしておきましょう。社内に在庫のない商品はメーカーに発注して仕入れてからプリントを行うため、メーカーへの発注時間を過ぎると納期が1日後ろ倒しになります。その日の午前中のうちに発注まで完了することが好ましい条件となります。

コスト増:

通常価格の1.5倍から2倍近い費用がかかることもあります。既にスケジュールが決まっている工場のラインに急ぎで割り込む形になるため、追加料金が発生することを了承の上発注してください。

即日支払い:

急ぎでの制作となるため、支払い確認後でないと制作を開始することができません。即時入金の確認を行うため、振込よりもクレジット支払いの方がより迅速に確認できるとのことでクレジットでの支払いをお願いする可能性があります。即時入金ができるよう、見積もり金額を聞いた段階で、データ入稿等と併せて入金の用意も並行して進めてください。

意外な落とし穴!スケジュールを遅らせる要因

どんなに業者が早くても、注文者側のミスで納期が延びてしまうことは多々あります。

① 「営業日」のカウント方法の勘違い

多くの業者は土日祝日を休みとしています。 「3営業日発送」という文字を見て、「金曜に頼めば月曜に届く」と思うのは間違いです。
金曜(注文)→月曜(1日目)→火曜(2日目)→水曜(3日目・出荷)→木曜(到着)となります。カレンダー上の日数とは大きく異なることに注意しましょう。

② デザインデータの不備

解像度不足、フォントのアウトライン化忘れは再入稿の原因となり、納期が延びる最大の要因です。入稿前にデータに不備がないか、確認した上で入稿をお願いします。

③ 著作権・商標権の侵害チェック

有名ブランドのロゴ、アニメのキャラクター、芸能人の写真などを使ったデザインは、業者のコンプライアンスチェックで撥ねられます。「パロディだから大丈夫」という理屈は通らないことが多く、この審査でストップしてしまうと、デザインを1から作り直すことになってしまいます。パロディデザインは人気ではありますが、一度業者を通す都合上、完全なる私的利用ではないことを理解した上で発注しましょう。

プリント方法による制作期間の違い

手法 適した枚数 制作期間 特徴
シルクスクリーン 30枚〜 7〜10日 1色ごとに「版」を作る必要があるため。一度作れば大量印刷は速い。
インクジェット 1枚〜 3〜5日 紙のプリンターのように直接印刷するため、版が不要で即座に開始できる。
転写(DTF等) 1枚〜 3〜7日 特殊なフィルムに印刷して熱で貼る。版が不要で、かつ発色が非常に良い。

失敗しないための「逆算スケジュール」

10月15日のイベントで使いたい場合の例:

10月13日:【到着】

ー※当日に届く設定は絶対にNG。天候による配送遅延や、サイズ不足があった際の予備日を2日確保します。

10月12日:【工場から発送】

ー※本州なら翌日、北海道・九州・沖縄なら翌々日以降の到着になります。業者からは到着日が遅れる可能性を考慮して、できる限り1日早い発送になるよう手配します。

10月6日:【工場作業開始(校了)】

ー※工場での作業日として、5〜7営業日は見越しておくことが理想です。

10月4日:【注文・入稿・入金】

ー※この3点セットが揃って初めて、業者は動き出します。

10月1日:【企画・見積もり開始】

ー※商品の内訳やプリント内容をこの期間にまとめます。あらかじめある程度の内容が決まった段階で業者に依頼をかけることが望ましいです。

まとめ

オリジナルTシャツ制作を成功させる最大のコツは、「工場の人に時間的な余裕をあげること」です。
余裕があれば検品もより丁寧に行えますし、配送トラブルがあっても柔軟に対応できます。

理想は2週間前からのスタート。
急ぎなら1週間以内にすべてを確定させる決断力を持つ。
極限の短納期なら、手法や価格の制限を受け入れる。

この記事を参考に、しっかりとしたスケジュールを組んで、最高の思い出に残るオリジナルTシャツを手に入れてください!

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